織物が出来上がるまで 成和の織物はひとつひとつ専門の職人たちが経験や知恵、技を駆使し仕上げています。図案からそれに適した職人を選定し振り分けを行っています。 01 図案(デザイン) 織物をつくるには、まず始めに、デザインを作成します。どのような織物にするかを考える⼯程です。製品の企画に応じて、織物のデザインを考えます。織物にするためには様々な制限があるので、その制限の中でデザインを考えなければなりません。 02 紋意匠図 デザイン画が完成すると、次は「織物の設計図=意匠紋図」の作成に取り掛かります。織物のタテ⽷とヨコ⽷の組み合わせを考えることです。平⾯であるデザイン画を、⽴体である織物にするにはどうしたらよいのかを、具体的に指⽰します。 03 原⽷・⽷染め 絹は独特の光沢を持ち、織り上がった帯が品のある輝きを放ちます。⻄陣織における絹⽷のこだわりは、光沢・⾵合い・耐久性のバランスを取ることが重要です。⽣⽷の選定から始まり、撚⽷や糊付け、染⾊などの加⼯を丁寧に施すことで、織りの美しさや仕上がりの質感を最⼤限に引き出します。 04 整経 経⽷(たて⽷)の準備をします。織物に必要な⻑さと幅にそろえて整経機で整えていきます。 05 綜絖(そうこう) 織物の組織や⽂様に合わせて、経⽷をひきあげて緯⽷(よこ⽷)が通る杼道をつくる仕掛けのことをいいます。優れた綜絖は厚物から薄物まで幾種類もの織物をつくることができ、世界に誇る⻄陣織の技術の英知がここにあります。⻄陣織において重要な部分を占める⼤切な装置です。 06 配⾊ 絵緯⽷を選び出し、織り上がりを想定しながら織物設計図上に配置し、織⼠にむけて配⾊指⽰書を書きあげます。独⾃の美の世界観を表現する最終作業です。 07 製織 熟練の職⼈さんが織物設計図と配⾊指⽰書に沿って丁寧に織り上げていきます。国内⽣産にこだわり、伝統と品質にこだわっています。 08 箔切り 09 完成